top of page

どうして足に“タコ”ができるの?

私たちの足や手にできる“タコ”(医学的には「胼胝〈べんち〉」)は、単なる皮膚トラブルではありません。実はこれ、”身体が自分を守るために起こす「防御反応」” なのです。



タコ(胼胝)ができる仕組み

胼胝の原因は、同じ場所に繰り返しかかる「圧力」「摩擦」です。

たとえば、サイズの合わない靴で歩き続けると、足の一部に負担が集中します。すると皮膚は「これ以上傷つかないように」と判断し、角質層を厚くしてバリアを作ります。これがタコです。

この現象は足だけではありません。


  • ギターを弾く人の「弦ダコ」

  • 文字を書き続ける人の「ペンダコ」

  • 包丁をよく使う人の「包丁ダコ」


どれも、力が加わる場所を守るためにできています。

つまりタコは、あなたの身体の使い方のクセを映すサインでもあるのです。



足にできるタコ(胼胝)はなぜ注意が必要?

足の胼胝は、歩き方の偏りや足裏の負担集中を示している可能性があります。

放置すると…

  • 痛みが出る

  • 皮膚がひび割れる

  • 傷から感染を起こす

さらに糖尿病のある方では、その小さな傷が潰瘍へ進行することもあります。

「ただのタコ」と軽く考えず、足からのサインとして受け止めることが大切です。



予防のポイントは「集中した負担を軽減させること」

タコを防ぐ為には、体重が均等にかかるように集中した負担を分散することです。

具体的には:

✔ 足に合ったサイズの靴を選ぶ

✔ クッション性のある靴底を選ぶ

✔ 靴の中で足が滑らないようにする


多くの方が「削れば治る」と思いがちですが、実際には負荷のかかり方が変わらなければ再発します。多くの人が、一度削っても1ヶ月もしないうちに同じ場所にたこが戻ってきます。これは根本原因である「足の負荷のかかり方」が変わっていないからです。

同じ場所に何度もできる場合は、足底板(インソール)で圧力を分散する方法も有効です。足の専門クリニックでは足に合わせたカスタムインソールを作成し、負担を調整する治療ができます。履物を見直すだけでも、足裏の局所的な負担は大きく減らせます。



すでにできてしまったら?

無理に削るのは避けましょう。自己処理で傷を深くしてしまうことがあります。

まずは:

✔ 足を清潔に保つ

✔ 保湿クリームで皮膚を柔らかく保つ

✔ 気になる場合は皮膚科や足の専門医へ相談

小さな変化に気づくことが、トラブルを防ぐ第一歩です。



タコ(胼胝)は「体からのメッセージ」

タコはあなたの身体の使い方を教えてくれる“地図”のような存在です。

毎日足裏を観察し、硬くなっている場所や違和感がないか確認する習慣をつけましょう。日々の小さなケアの積み重ねが、将来の足を守ります。

「タコができた」という事実は、あなたの身体が送ってくれた「警告サイン」かもしれません。必要であれば専門家に相談しましょう。


あなたの足を守るために、今日から少しだけ、足に目を向けてみませんか?


****************************************


本コラムは、足と歩行のクリニックリジェ六本木院の戸原遼医師に執筆していただきました。


クリニック所在地:〒106-0032東京都港区六本木7-15-17 ユニ六本木ビル3階      電 話 番 号:0120-341-019           






 
 

最新記事

すべて表示
足の爪のトラブル:爪の変形編

「爪の変形」「歩くと痛い」「爪がちゃんと生えない」などの変化に気づいたことはありませんか? 足の爪のトラブルには、たくさんの種類があります。歩き方や日常生活のクセ、爪の切り方、身体の中の状態とも深く関係しています。皮膚科での治療が有効なケースもありますが、足の動きの関連に注目して根本から改善できるのは、私たちのような足と歩行の専門医の役割です。 放っておくと悪化してしまうこともあるため、早めのケア

 
 
足の爪のトラブル:爪の変色編

「爪の変色」「歩くと痛い」「爪が厚くなってきた」などの変化に気づいたことはありませんか? 足の爪のトラブルには、たくさんの種類があり、見た目の変化だけでなく、歩き方や日常生活のクセ、爪の切り方、身体の中の状態とも深く関係しています。 足の爪は他人にはなかなか見せない部位なので、他人との違いに気づくこともありませんし、「ちょっと変かな」と思ってもなんとなく放っといてしまいがちではないでしょうか。 放

 
 
そのかかとの痛み、クッションのせいかもしれません

「歩くときにかかとがズキッと痛む」「立ち仕事のあと、足の裏がジンジンする」―そんな経験はありませんか? つい「疲れのせいだろう」と放置してしまいがちですが、その痛みは“かかとのクッション”が薄くなっているサインかもしれません。 かかとの脂肪は、天然のクッション かかとの裏には、衝撃を吸収するための脂肪の層があります。天然のクッションのような役割を果たし、歩行や立位の際に体重を支えています。しかし、

 
 

東京都杉並区荻窪5-16-12 NKビル7F

 info@japanpodiatry.org

All rights reserved 足病予防協会, 2019

bottom of page