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足の爪のトラブル:爪の変形編


「爪の変形」「歩くと痛い」「爪がちゃんと生えない」などの変化に気づいたことはありませんか?

足の爪のトラブルには、たくさんの種類があります。歩き方や日常生活のクセ、爪の切り方、身体の中の状態とも深く関係しています。皮膚科での治療が有効なケースもありますが、足の動きの関連に注目して根本から改善できるのは、私たちのような足と歩行の専門医の役割です。


放っておくと悪化してしまうこともあるため、早めのケアがとても大切です。


このコラムでは、爪トラブルの中でも、代表的な爪の変形とその原因を、なるべくわかりやすく紹介しています。


「これ、自分にも当てはまるかも?」と思ったら、ぜひ参考にしてみてください。



巻き爪:普段の生活が引き金に

巻き爪は、爪の両端が内側にくるんと巻き込み、皮ふに食い込んで赤みや痛みを引き起こす病気です。

軽度では違和感程度ですが、悪化すると歩行がつらくなり、細菌感染を起こして膿むこともあります。


爪は適度な刺激によって健全に生えていきますが、圧迫しすぎても刺激がなくても生え方に影響があります。爪はきつい靴やハイヒール、深爪、爪の角を丸く切りすぎる、足趾が歩くときに地面を押せていないなどの足趾の使い方が不均衡な場合に、内側にまきこみやすくなります。


爪の角が皮ふに食い込み赤く腫れたり痛む状態となる前に、靴の選択や足趾が歩くときにしっかりと働くような環境を整えることが大切です。



スプーンネイル:真ん中がへこむ不思議な爪

スプーンネイルは、爪の中央がへこみ、スプーンのような形になる症状です。


鉄分が足りていない貧血状態やホルモンの病気に関連して、爪が薄く弱くなることもあります。見た目の変化だけでなく、爪が欠けやすくなることも多く、健康のバロメーターとなるサインです。


爪の真ん中がへこんで反り返っていないか。割れやすくツヤが失われていないかを観察することが大切です。


爪甲鉤彎症:厚くて強く曲がる爪

爪甲鉤彎症(そうこうこうわんしょう)は、爪が厚くなりながら極端に内側へカーブしてしまう状態です。


原因は長期間の靴による圧迫、外傷、加齢、血流不良など多岐にわたります。血流が悪くなると爪と皮ふの結びつきが弱くなり起こりやすく、放置すると爪が硬く靴に当たり痛みを伴うことも。


見た目の変形が目立つため、気になる方も多いです。爪が極端に厚くなり、内側に巻き込むような形になっていないか。靴下や靴に当たりやすくなっていないかをチェックしましょう。


爪甲縦裂症(そうこうじゅうれつしょう):爪が縦に割れちゃう


爪甲縦裂症(そうこうじゅうれつしょう)は、爪が縦に割れてしまう状態で、乾燥や外的刺激、爪の衝撃、栄養不足などが原因になります。


乾癬(かんせん)や扁平苔癬(へんぺいたいせん)といった皮膚病でもみられます。


症状が軽度ならスジのような割れ目程度ですが、進行すると爪が欠けたり割れ目から感染を起こすこともあります。小さな亀裂から始まりますので、爪切りの際に注意してみてみてください。


爪甲剥離症(そうこうはくりしょう):爪が浮いてはがれる

爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)は、爪が先端から少しずつ浮き上がり、下の皮ふと剥がれていく状態です。


外傷やカビ感染、乾癬、薬の副作用などが原因です。


軽度では爪が白っぽく浮いて見える程度ですが、進行すると爪全体が皮ふから離れ、物に引っかかりやすくなります。爪の先端が皮ふから浮いて色が変わったり、段差や隙間ができて自然に剥がれていくように見えることもあります。


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本コラムは、足と歩行のクリニックリジェ六本木院の戸原遼医師に執筆していただきました。

クリニック所在地:〒106-0032東京都港区六本木7-15-17 ユニ六本木ビル3階      電 話 番 号:0120-341-019           


 
 

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