その膝の痛み、年のせいとあきらめていませんか?
- 戸原 遼先生
- 10月24日
- 読了時間: 3分
膝が少し痛むけれど、年齢のせいだから仕方ない」と思っていませんか?
実は、その痛みは身体からの大切なサインかもしれません。膝は日々の生活を支える大黒柱。違和感を見過ごすと、将来的に歩くこと自体が難しくなってしまうこともあります。
膝関節は太ももの骨(大腿骨)、すねの骨(脛骨)、そしてそれらを支えるじん帯や筋肉、さらに膝のクッションになる軟骨や半月板といった組織から成り立っています。どれかひとつでも負担がかかりすぎると、痛みや腫れ、動かしにくさが出てきます。
足の形が変わってきたな、と思ったら
特に中高年に多いのが「変形性膝関節症」です。膝の軟骨がすり減って骨同士がぶつかり合い、歩行や階段昇降が困難になる病気です。O脚のように膝の形が変わってきたら、その兆候かもしれません。
膝の不調は、初期のうちは「少し痛む」「立ち上がるときに違和感がある」といった軽い症状で現れます。しかし放置すると、買い物や散歩といった日常生活に支障が出るほど進行することがあります。「もう少し様子を見よう」と思っているうちに、歩く機会が減り、膝を支えていた筋肉が衰えて、充分に支えきれなくなりさらに悪化する悪循環に陥ってしまうのです。
変化の兆候はどんなこと?
では、どのように気づけばよいのでしょうか?自宅でできるチェックとして、次のようなポイントがあります。
階段の上り下りで膝がズキッと痛む
正座やしゃがむ姿勢がつらい
朝起きたときにこわばりを感じる
足全体の形が以前より変わってきた
これらに心当たりがあれば、すでに膝に負担がかかっている可能性があります。
改善のためには、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)を鍛える簡単な運動が有効です。たとえば、椅子に座って片足を伸ばし、10秒間キープする動作を繰り返すだけでも筋力強化につながります。また、体重を減らすことも膝への負担軽減に直結します。
早めの対処が未来を変えます
それでも痛みが続く場合は、医療機関での診察が大切です。治療法には、炎症を抑える薬や膝にクッションを補う注射、関節を安定させるリハビリなどがあります。進行が進んだ場合には人工関節の手術も検討されますが、いずれも「早めに相談すること」が生活の質を守る第一歩です。
膝の痛みをただの“年齢のせい”とあきらめてしまうのは簡単です。
今日が一番若い日です。適切なケアで痛みを軽くし、歩く力を保つことは十分に可能です。「ちょっと変だな」と思ったそのときこそ、専門医に相談してみてください。
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本コラムは、足と歩行のクリニックリジェ六本木院 戸原遼医師に執筆していただきました。
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