top of page

そのかかとの痛み、クッションのせいかもしれません

「歩くときにかかとがズキッと痛む」「立ち仕事のあと、足の裏がジンジンする」―そんな経験はありませんか?


つい「疲れのせいだろう」と放置してしまいがちですが、その痛みは“かかとのクッション”が薄くなっているサインかもしれません。


かかとの脂肪は、天然のクッション

かかとの裏には、衝撃を吸収するための脂肪の層があります。天然のクッションのような役割を果たし、歩行や立位の際に体重を支えています。しかし、このクッションは年齢や生活習慣によって少しずつ薄くなり、硬くなっていきます。特に40代以降や、長時間の立ち仕事・ランニングを続けている方では顕著に変化が現れることがあります。


クッションが薄くなると、歩くたびに骨に近い部分へ直接負担がかかり、「ズキズキ」「ジンジン」といった痛みが出やすくなります。朝起きて最初の一歩が特につらい場合は、その典型的なサインです。


実際に、高齢で長年立ち仕事をされていた方が「最近かかとが痛くて立っていられない」と受診し、超音波検査でクッションの減少が確認された例もあります。このように、クリニックで調べることでわかることもあります。


かかとのセルフチェックをしてみましょう

踵のクッションの減少は、誰にでも起こり得る変化です。まずは、ご自身でできるセルフチェックをしてみましょう。ポイントは以下の通りです。

  • 長時間立つと、かかとがジンジン痛む

  • 朝起きたとき、かかとに強い痛みを感じる

  • 柔らかい靴を履くと少し楽になる

  • 裸足で立つと痛みが強い


これらの症状がある場合、かかとのクッションが薄くなっている可能性があります。

「でも、本当にクッションが減っているのか不安…」という方は、超音波検査やMRI検査で脂肪の厚みや変化を確認することもできます。痛みの原因を正しく知ることで、適切な治療方針を立てることができます。


セルフケアも大切です

セルフケアとしては、かかとをしっかり支える靴を選ぶことや、インソールを使うことが効果的です。また、体重管理も大切で、少し体重を落とすだけでも負担は軽くなります。


お風呂上がりに保湿やマッサージを取り入れ、血流を良くして組織の硬化を防ぐのも有効です。さらに、足指の運動(グーチョキパー運動やタオルを足でつかむ動作)も足裏全体のバランスを整える助けになります。


かかとのクッションは普段目に見えませんが、歩く力を支える大切な存在です。「まだ大丈夫」と思っていても、早めにケアすることで痛みの進行を防げます。気になるサインがあれば、どうぞ一度専門医にご相談ください。


****************************************

本コラムは、足と歩行のクリニックリジェ六本木院の戸原遼医師に執筆していただきました。

クリニック所在地:〒106-0032東京都港区六本木7-15-17 ユニ六本木ビル3階      TEL:0120-341-019           


 
 

最新記事

すべて表示
足の爪のトラブル:爪の変色編

「爪の変色」「歩くと痛い」「爪が厚くなってきた」などの変化に気づいたことはありませんか? 足の爪のトラブルには、たくさんの種類があり、見た目の変化だけでなく、歩き方や日常生活のクセ、爪の切り方、身体の中の状態とも深く関係しています。 足の爪は他人にはなかなか見せない部位なので、他人との違いに気づくこともありませんし、「ちょっと変かな」と思ってもなんとなく放っといてしまいがちではないでしょうか。 放

 
 
その膝の痛み、年のせいとあきらめていませんか?

膝が少し痛むけれど、年齢のせいだから仕方ない」と思っていませんか? 実は、その痛みは身体からの大切なサインかもしれません。膝は日々の生活を支える大黒柱。違和感を見過ごすと、将来的に歩くこと自体が難しくなってしまうこともあります。 膝関節は太ももの骨(大腿骨)、すねの骨(脛骨)、そしてそれらを支えるじん帯や筋肉、さらに膝のクッションになる軟骨や半月板といった組織から成り立っています。どれかひとつでも

 
 
足の測定会:100歳まで歩ける足づくり

はじめに 足のトラブルから歩行改善まで幅広くサポートする、院長の戸原です。 「歳をとっても、自分の足で歩きたい」 そんな願いを、あなたも持っていませんか? 日本は世界でも有数の長寿国となりましたが、長く生きることと、元気に動けることは別の話です。年齢を重ねても買い物に出かけたり、旅行を楽しんだり、孫と散歩をしたり……そんな日常を続けるためには、「歩ける足」を守ることがとても大切です。 私たち足と歩

 
 

東京都杉並区荻窪5-16-12 NKビル7F

 info@japanpodiatry.org

All rights reserved 足病予防協会, 2019

bottom of page